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『ゼルダの伝説 時のオカリナ』Switch 2 版のエミュ動作状況:発売日に PC で起動、まだまともには遊べない

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ポイント

  • 発売から数時間で、『時のオカリナ』リメイクは Eden の非公式フォークを使って PC で起動しゲーム内まで進みましたが、まだまともには遊べません。
  • 起動の修正入りで公開されているビルドは Lichii build 75 だけ。開発者によると Ryzen 9 5900X + RTX 3080 で12〜22fps、屋外は霧と光が強すぎて白飛びします。
  • Lichii では携帯モードで3D画面が真っ黒に。TVモードに切り替えると NVIDIA では直り、AMD では直りません。Eglantine の公開ビルドは「Launching...」で止まります。
  • Mac は nxnative の未マージのテスト版で、作者によると M5 でコキリの森まで約60fps。Android と iPhone は動くものなし、ネイティブ PC 移植もありません。
  • Switch 2 本体では、DF の計測で TVモード 1080p〜1440p・安定60fps・FSR1。11月5日時点で、このソフトを対象にした任天堂の DMCA は見つかっていません。
目次
  1. プラットフォーム別の状況
  2. 時系列(日本時間)
  3. よくある症状と対処
  4. Switch 2 本体での画質
  5. 発売前の流出と任天堂の対応
  6. プレイヤーにとっての意味

2026年11月5日(日本時間の午後時点)、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』Switch 2 版リメイクの発売日に、このソフトはすでに PC で起動してゲーム内まで進んでいますが、まだまともには遊べません。起動の修正入りで公開されているビルドは、Eden の非公式フォーク Lichii の build 75 だけです。高性能な PC でも12〜22fps、屋外は白飛びし、携帯モードでは画面が真っ黒になります。Eglantine の公開ビルドは「Launching...」で止まったまま。Mac では nxnative の未マージのテスト版だけがゲーム内まで進み、作者によると約60fps です。Android で動くものはなく、ネイティブ PC 移植もありません。

以下の報告はすべてレビュー解禁(日本時間11月4日20時)より後のものです。日本では11月5日0時に発売されました。Notebookcheck や TechEBlog は PC で動く映像を「発売前」と報じましたが、これは米国時間で数えたためです。

プラットフォーム別の状況

プラットフォーム使うもの結果fps出典・日付
WindowsLichii build 75ゲーム内:オープニングを抜けてプレイ部分へ。屋外の霧と光が強すぎる12〜22fps(Ryzen 9 5900X + RTX 3080)開発者のリリースノート、11/5
WindowsLichii build 75、TVモード描画はされるが「動作が遅い」。カクつき・白飛びあり記載なし(RTX 5080 + Ryzen 7 9800X3D)ユーザー報告、11/5
WindowsLichii build 75、AMDタイトル画面は正常、ニューゲーム開始後は全フレーム真っ黒。TVモードでも直らないタイトル画面で31〜32fps(RX 5700)ユーザー報告、11/5
WindowsEglantine をソースから自前ビルド(修正入り)タイトル画面・オープニング・リンクの家は表示、約200秒後に真っ黒31〜32fps(RX 5700)ユーザーとメンテナーの報告、11/5
WindowsEglantine の公開ビルド(build-212、v0.1.0-rc1)「Launching...」で止まり Userspace PANIC0ユーザー報告、11/5
Linux(ARM)Lichii build 75起動し音が出ることもあるが、画面は黒いまま(AYN Thor、Adreno 740)約3fpsユーザー報告、11/5
macOSnxnative の未マージのテスト版ゲーム内:タイトルムービー、コキリの森、リンクの家。一部白飛び、物理の不具合、9個のシェーダーが未変換約60fps(Apple M5)PR 作者の自己テスト、11/5
macOSnxnative の別の未マージのテスト版UI と音声のみ、映像はまだ—PR 作者の自己テスト、11/5
Android—動作報告なし——
iPhone / iPad—なし——

決め手になった修正は Eglantine の PR #567 です。このソフトは起動時に64ビットの「値が等しければ待つ」カーネル操作を使いますが、エミュは未実装だったためエラーを返し、ゲームが自ら処理を中断していました。PR 作者の自己テストでは RTX 5090 でメニューまで60fps、ただし「ゲーム全体の互換性を示すものではない」と書かれています。その後 Lichii がこの修正を取り込み、約80個のシェーダーの変換を追加して(PR によるとゲームの2,768個のシェーダープログラムのうち2,759個が変換可能)、build 75 を公開しました。

nxnative は別のルートで、エミュではありません。Switch 2 も Apple シリコンも ARM64 なので、ゲーム自身のコードを Mac でそのまま動かし、グラフィックスを Metal に置き換えます。公式のテストは Mac だけで、iPhone・iPad は未検証です。時のオカリナはまだ nxnative 本体に入っておらず、nxnative.dev にも載っていません。MacBook Air M4 では本体版で起動時にクラッシュしたという報告もあり、原因はオーディオ関連のサービスが未実装なこと。修正は書かれていますが未マージです。

どちらのルートも、ゲームは Switch 2 本体から取り出した復号済みのゲームフォルダか .nup ファイルとして読み込み、タイトル ID は 0400486024DEC000 です。Switch 1 の prod.keys は使いません。Switch 1 側のキーとファームウェアの仕組みは キー・ファームウェアの解説 をどうぞ。

時系列(日本時間)

日時出来事
11/4 20:00レビュー解禁
11/5 0:00日本で発売
11/5 7:06Eglantine PR #567(64ビット待機の修正)が提出
11/5 7:38Eglantine 初のリリース候補 v0.1.0-rc1 が公開。この修正は入っていない
11/5 8:25Eglantine issue #574:公開ビルドが「Launching...」で止まる
11/5 8:33PR #567 が Eglantine にマージ。15:30 時点でこれを含む公開ビルドはなし
11/5 9:51Lichii PR #87 が修正を取り込み、シェーダー変換を追加(10:59 マージ)
11/5 10:55Eglantine issue #589:約200秒後に真っ黒
11/5 11:37Lichii build 75 公開。リリースノートの最初の項目が時のオカリナ
11/5 11:49Notebookcheck が PC での動作を報道
11/5 11:59Eglantine issue #599:「Loading Shaders」から進まない
11/5 12:55Lichii issue #94:携帯モードで3D画面が真っ黒
11/5 13:05Lichii issue #96:AYN Thor で黒画面
11/5 13:09Eglantine PR #604 が足りないシェーダー命令の1つを追加(未マージ)
11/5 15:08 / 15:18nxnative PR #1297(UI と音声)、#1299(ゲーム内、M5 で約60fps)が提出。どちらも未マージ

よくある症状と対処

症状原因対処
黒い「Launching...」画面のまま止まり、Userspace PANIC 2001-0120 が出るEglantine の公開ビルド(build-212、v0.1.0-rc1)は起動の修正より前のものPR #567 を含むビルドを使う:Lichii build 75、またはソースから自前ビルドした Eglantine
HUD と字幕だけで3D画面が真っ黒Lichii の携帯モードでの描画の問題エミュの設定で TVモード(ドックモード)に切り替える。NVIDIA では効果あり、AMD ではなし
「Loading Shaders 322 / 323」から進まないシェーダーのパイプラインキャッシュが壊れているこのソフトの vulkan.bin キャッシュを削除して起動し直す
ゲーム開始から約200秒で真っ黒フォークがまだ一部の Ampere 向けシェーダー命令を変換できない今のところ対処法なし。PR #604 がそのうち1つを追加したが未マージ
屋外が真っ白ボリュメトリックフォグが3〜4倍明るく描画されるLichii の既知の問題で、修正はまだ出ていない

Switch 2 本体での画質

比較として、Digital Foundry の技術検証では、リメイク版は TVモードで 1080p〜1440p の可変解像度、携帯モードで 720p〜1080p、目標の60fpsをほぼ安定して保ち、読み込み時にごく小さな引っかかりがある程度です。FSR1 + SMAA を使い、DLSS は使っておらず、4K もありません。発売日パッチの Ver.1.1.1(約343MB)は11月4日に配信されました。上のエミュ報告の多くは 1.1.1 を使っていて、nxnative のテスト版はパッチなしの 1.0.0 です。

発売前の流出と任天堂の対応

発売の数日前にはパッケージ版が流出していました。TheGamer は11月1日、Reddit ユーザーが早く手に入れたカードで遊んでいると報じ、発売前にはクリアまでの動画もネットに出ていました。PC のフォークでゲームが起動したのは発売日になってからです。11月5日時点で、このソフトを対象にした任天堂の DMCA 通知や削除の報道は見つかっていません。GitHub の DMCA 公開リポジトリにある任天堂の10月の通知は別のプロジェクトが対象で、11月は4日までに新しい通知はなく、Lichii と Eglantine のリポジトリも11月5日の午後(日本時間)時点で公開されたままです。

「時のオカリナ リメイクの PC ネイティブ移植版」をうたう動画も出回っていますが、GitHub や再コンパイルプロジェクトの一覧を探してもそうしたプロジェクトは見つかりませんでした。偽エミュサイトの見分け方 も参考にしてください。

プレイヤーにとっての意味

いま PC で『時のオカリナ』リメイクを動かしても、十数fpsで真っ白な霧の中、AMD のグラボでは画面が出ないことも多い状態です。発売初日に「起動した」段階で、遊べるビルドではありません。ただ動きは速く、白い霧、AMD での黒画面、足りないシェーダー命令にはそれぞれ修正作業が進んでいて、nxnative の Mac 版も PR がマージされれば正式に対応する可能性があります。動作記録は 時のオカリナのゲームページ、フォークについては Eden の Switch 2 非公式フォーク と Switch 2 ソフトが動く最初のエミュ、Mac は nxnative、全体像は Switch 2 エミュの解説 をどうぞ。

よくある質問

『時のオカリナ』リメイクは PC で遊べますか?

起動してゲーム内までは進みますが、2026年11月5日時点ではまともに遊べる状態ではありません。起動の修正入りで公開されているビルドは Eden の非公式フォーク Lichii の build 75 だけです。開発者によると Ryzen 9 5900X + RTX 3080 で12〜22fps、屋外は霧と光で白飛びし、携帯モードでは3D画面が真っ黒になります。Eden 公式やほかの Switch 1 用エミュは Switch 2 ソフトに対応していません。

エミュで時のオカリナを動かすのに必要なスペック・グラボは?

今のところ快適に動く構成はありません。Lichii build 75 では Ryzen 9 5900X + RTX 3080 で12〜22fps、RTX 5080 + Ryzen 7 9800X3D でも「動作が遅い」という報告です。AMD のグラボは現状さらに厳しく、RX 5700 はニューゲーム開始後に真っ黒、RX 9070 XT はゲーム画面が出ず、RX 9060 XT はオープニング後にクラッシュしました。

Mac・Android・iPhone で時のオカリナ リメイクは動きますか?

Mac は nxnative の未マージのテスト版のみで、作者によると Apple M5 でコキリの森まで約60fps、ただし一部白飛びや物理の不具合があります。nxnative の本体にも nxnative.dev にもまだ載っていません。Android は動作報告なし。Lichii の Linux ARM 版は AYN Thor で黒画面のままで、nx2android も未対応です。iPhone は何もありません。

時のオカリナをエミュで動かすのに prod.keys は必要ですか?

不要です。Switch 2 向けのフォークや nxnative が読むのは、Switch 2 本体から取り出した復号済みのゲームフォルダか .nup ファイルで、Switch 1 の NSP・XCI ではないため、Switch 1 の prod.keys は使いません。Switch 1 側のキーとファームウェアの仕組みはキー・ファームウェアの解説をどうぞ。

Switch 2 版『時のオカリナ』のタイトル ID は?

0400486024DEC000 です。任天堂の米国ストアページに載っているアプリケーション ID で、エミュや nxnative のゲーム一覧・フォルダ名にも使われます。発売日パッチを当てるとバージョンは 1.1.1 になります。

Ship of Harkinian は時のオカリナ リメイクの PC 版ですか?

違います。Ship of Harkinian は Harbour Masters が2022年に出した非公式移植で、1998年の N64 版『時のオカリナ』を移植したものです。2026年の Switch 2 リメイクとは関係がなく、リメイク版は動かせません。リメイク版のネイティブ PC 移植は今のところありません。

出典

  1. nxnative PR #1299:時オカのテスト版、Mac でゲーム内まで(未マージ、2026-11-05)
  2. nxnative PR #1297:時オカのテスト版、UI と音声のみ(未マージ、2026-11-05)
  3. nxnative issue #1280:MacBook Air M4 で起動時にクラッシュ(2026-11-05)
  4. nxnative 公式サイト
  5. Notebookcheck:時のオカリナ リメイクが Switch 2 エミュで PC 動作(2026-11-05)
  6. TechEBlog:時のオカリナ Switch 2 リメイクが PC エミュで動作(米国時間 2026-11-04)
  7. Notebookcheck:時のオカリナに発売日パッチ(2026-11-04)
  8. GAME Watch:『ゼルダの伝説 時のオカリナ』Ver.1.1.1(2026-11-05)
  9. Nintendo Life:Digital Foundry による時のオカリナの技術検証(2026-11-04)
  10. TheGamer:Reddit ユーザーが時のオカリナ リメイクを発売前にプレイ(2026-11-01)
  11. 任天堂米国ストア:The Legend of Zelda: Ocarina of Time(Nintendo Switch 2 専用)
  12. GitHub DMCA 公開リポジトリ
  13. Wikipedia(英語):Ship of Harkinian

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