ガイド
shadPS4 のおすすめ設定と落ちるときの対処:解像度パッチ・Vulkan エラー・シェーダーキャッシュ【2026年11月】
ポイント
- まずログを見ます。ゲームを右クリック → Open Path → Open Log Path で shad_log.txt を開き、末尾から上に向かって Critical と Error を探します。
- 起動してすぐ落ちるなら、Visual C++ 2022 ランタイム、すべての GPU ドライバーの更新、AVX2 対応 CPU、管理者権限の要らない場所に置いているかの 4 点を先に確認します。
- Vulkan 1.3 is required や Required Vulkan extension unavailable が出たら GPU かドライバーが条件を満たしていません。ドライバーを更新し、GPU が 2 つあるなら単体 GPU を選び、古すぎる GPU は交換するしかありません。
- 解像度と FPS は、右クリック → Cheats / Patches のゲーム専用パッチで変えます。1080p を超えるなら Digital Foundry は DRAM を 6000MB 追加するよう勧めており、しないとテクスチャが読み込まれません。
- シェーダーキャッシュ(Enable Shader Cache)は初期値オフ。オンにすると同じ場面のカクつきは初回だけになります。ドライバーやエミュの更新後に表示がおかしければ、ゲームのシェーダーキャッシュを削除します。
shadPS4 が起動しない・落ちる・画面が真っ黒というときは、ログを見る → 動作環境(ランタイム・ドライバー・CPU・GPU)を確認 → ゲームファイルとモジュールを確認 → 最後にエミュの設定とゲーム自体の互換性、の順で調べます。ログはゲームを右クリック → Open Path → Open Log Path にある shad_log.txt で、直近 1 回分だけ残ります。末尾から上に向かって Critical と Error を探してください。設定は、たいていのゲームは初期値のままシェーダーキャッシュだけオンにすれば十分で、解像度とフレームレートはゲーム専用のパッチで変えます。この記事は 2026年11月時点の shadPS4 v0.21.0 に基づいています。
まず動作環境を確認
| 確認すること | 満たしていないときの症状 | 対処 |
|---|---|---|
| Microsoft Visual C++ 2022 ランタイム(Windows) | ランチャーをダブルクリックしても反応しない | x64 版のランタイムを入れる |
| すべての GPU ドライバーが最新(内蔵 GPU を含む) | Vulkan のエラー、落ちる | メーカーの公式サイトで更新。使っていない GPU のドライバーが古くても影響すると公式は注意している |
| CPU が AVX2(x86-64-v3)に対応 | プログラムが開かない、すぐ終了する | CPU を替えるしかない。スペック へ |
| GPU が Vulkan 1.3 に対応 | Vulkan 1.3 is required と出る | ドライバーを更新し、だめなら GPU を交換 |
| フォルダーの権限 | おかしなエラー、まったく開かない | Program Files や C ドライブ直下など管理者権限が必要な場所に置かない |
| macOS のバージョン(Mac) | 開かない | macOS 26 以降・Apple シリコンが必要 |
おすすめ設定
公式 Wiki は、Graphics の Advanced、vBlank Divider、Logger、Debug の各設定について「何か分からなければ変えないで」としています。触る価値があるのは次の項目です。
| 設定(タブ) | おすすめ | 説明 |
|---|---|---|
| Enable Shader Cache(Experimental) | オン | 初期値オフ。コンパイル済みシェーダーを保存してカクつきを減らす |
| Compress the Shader Cache(Experimental) | お好みで | キャッシュを多数のファイルではなく 1 つの zip で保存 |
| Present Mode(Graphics) | Mailbox(初期値)か Fifo | Fifo は厳密な垂直同期。DF は Bloodborne で Fifo を推奨 |
| Display Mode(Graphics) | お好みで | ウィンドウ/フルスクリーン/ボーダーレス。F11 で切り替え |
| Graphics Device(Graphics) | 単体 GPU | GPU が 2 つある PC は手動で選ぶ |
| Enable FSR / RCAS(Graphics) | お好みで | 出力の拡大とシャープ化のみ。内部解像度は上がらない |
| Readbacks Mode(Experimental) | Disabled(初期値) | Relaxed / Precise は一部のゲームに必要な GPU メモリの読み戻し。速度や安定性に影響することがある。Bloodborne の頂点が飛び散る不具合はこれで解消された |
| Enable PS4 Neo Mode(Experimental) | オフ | PS4 Pro のエミュレーション。公式は多くのゲームで不安定としている |
| Additional DMem Allocation(Experimental) | 0、必要なゲームだけ増やす | 公式は一部のゲームで落ちると注意している |
| Vblank Frequency(Experimental) | 60(初期値) | 変えるとゲームの速度が変わったり動かなくなったりする |
| Log Sync(Log) | オン(初期値) | オフにすると少し速くなることがある。不具合を報告するときはオンのまま |
ゲームごとの設定:ゲームを右クリック → Game-specific Settings。原因を切り分けるときは、右クリック → Launch... → Launch with default settings で一時的に初期設定のまま起動できます。
解像度とフレームレートはパッチで
shadPS4 には Switch のエミュのような解像度倍率がなく、ゲームは PS4 本来の解像度で描画されます。解像度を上げたり FPS を解除したりするには、そのゲームの専用パッチを使います。
- ゲームを右クリック → Cheats / Patches。
- パッチのリポジトリを選び、Download Patches を押します。
- 必要な項目にチェックを入れます(解像度、目標 FPS、FPS 解除、LOD、色収差やモーションブラーのオフなど。ゲームによって違います)。
- ゲームを起動します。
Bloodborne の参考設定(Digital Foundry、2026年1月)
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| ゲーム専用設定 | Present Mode は Fifo、ログは非同期(Log Sync オフ) |
| 1080p より上 | Additional DMem Allocation を 6000MB 追加、Vblank Frequency を 9999Hz に。しないとテクスチャが読み込まれず画面が崩れる |
| パッチ | TaskSplit、グラフィックヒープの拡大(increased graphics heap sizes)、CPU 別の回避パッチ(例:「Intel 12 + SFX」)。あとは解像度、目標 FPS、FPS 解除、LOD、色収差・モーションブラーのオフをお好みで |
| 携帯機 | ROG Xbox Ally X では色収差オフ、TaskSplit、Model LOD -2、Uncap FPS(delta time)、720p 解像度パッチ |
| FPS の上限 | 120 以下。120 を超えると走りが滑るようになる |
| それでも表示が乱れる | 最後の手段は Vertex Explosion Fix という MOD(キャラクリが使えなくなる) |
これは Bloodborne 専用の設定です。DMem や Vblank の値をほかのゲームにそのまま使わないでください。
シェーダーキャッシュとカクつき
- PS4 のシェーダーは初めて使われるときに変換・コンパイルされるので、新しいエリアに初めて入ったときや初めて使うエフェクトで引っかかります。
- シェーダーキャッシュは v0.13.0 で入りました。Digital Foundry の Bloodborne のテストでは、キャッシュなしで 120ms 以上の引っかかりが出ました。オンにすると多くは初回だけになりますが、ゲームに事前コンパイルの段階がないため、1 周目はどうしても残ります。
- ドライバーやエミュを更新して表示がおかしくなったら、ゲームを右クリック → Delete... → Delete Shader Cache で作り直します。
よくあるエラーと対処
Vulkan 関連
| ログ・ダイアログの原文 | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
Vulkan 1.3 is required, but only 1.x is supported by device! | 選ばれた GPU かそのドライバーが Vulkan 1.3 非対応 | ドライバーを更新。単体 GPU を選ぶ。古すぎる GPU は交換 |
Vulkan 1.3 is required, but only 1.x is supported by instance! | システムの Vulkan 実行環境が古い | GPU ドライバーを更新(Vulkan の実行環境も一緒に入る) |
Required Vulkan extension unavailable: VK_KHR_push_descriptor(swapchain、vertex_attribute_divisor、robustness2 も同様) | 必須の拡張がドライバーにない | ドライバーを更新。それでもないなら GPU が非対応 |
Required Vulkan feature unavailable: robustBufferAccess2(robustImageAccess2、nullDescriptor も同様) | 必須の機能がドライバーにない | 同上 |
No physical devices found | Vulkan 対応の GPU が見つからない | GPU ドライバーを入れてから再度試す |
ゲームファイル関連
| 原文 | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
Failed to open param.sfo | sce_sys/param.sfo(ゲーム情報のファイル)はあるが読めない。破損や欠けが多い | ゲームフォルダーをもう一度コピーし、ファイルがそろっているか確認 |
Guest app's main executable ... does not exist / Failed to load game's eboot.bin | ゲーム本体の eboot.bin が見つからない・読めない | eboot.bin と sce_sys が直下にあるフォルダーを追加する。-patch のアップデートフォルダーを本体として追加しない |
No HLE available for libSceXxx module | ゲームが要求したシステムモジュールの .sprx も独自実装もない | 該当する .sprx を sys_modules(ゲーム専用なら sys_modules/<タイトル ID>/)に置く |
Can't Load libSceXxx.sprx switching to HLE | .sprx がないので独自実装を使う | 通常のメッセージ。その後ゲームが止まるときだけモジュールを置く |
A trophy key is required to use the Trophy Viewer. | トロフィーの表示にトロフィーキーが必要 | 設定 → Manage Cryptographic keys で入力。ゲームのプレイには影響しない |
ログの Critical のラベル
公式 Wiki は、ログの重大なエラーを 2 種類に分けています。これが出るのはたいていエミュ側がまだ対応していないためで、設定が悪いわけではありません。
| ラベル | 意味(公式の説明) |
|---|---|
| AF(Assertion Failed) | 内部の前提に反する状況になり、続行できない |
| AF:vk_scheduler、AF:vk_graphics_pipeline、AF:vk_rasterizer | 描画のエラー。たいてい GPU メーカーによって違う |
| AF:structured_control_flow | 未実装のシェーダー命令をゲームが使っている |
| AF:memory、AF:address_space | メモリのエミュレーションのエラー。後者はたいていプラットフォーム依存 |
| UC(Unreachable Code):liverpool_to_vk | PS4 の GPU の動作を Vulkan に変換するときのエラー |
| UC:ajm_instance | 音声デコードのエラー。たいてい未実装のコーデック |
これらが出たら、公式互換性リストでそのゲームの状況や報告を確認し、最新のプレリリース版(Nightly)を試すか、Version Manager で以前動いたバージョンに戻してください。
そのほかのよくある問題
| 症状 | 原因と対処 |
|---|---|
| 高解像度パッチでテクスチャが出ない・画面が崩れる | ゲームが PS4 のメモリ上限のまま動いている。そのゲームだけ Additional DMem Allocation を増やす(Bloodborne で DF は 6000MB) |
| ゲームが速すぎる・遅すぎる | Vblank Frequency を変えた、または delta time に対応していない FPS 解除パッチを使っている。初期値に戻すかパッチを替える |
| 文字が四角になる・フォントがない | 一部のゲームは PS4 のシステムフォントが必要。ユーザーフォルダーの fonts(font と font2)に置く |
| アップデートが反映されない | フォルダー名を CUSAxxxxx-patch にし、ゲームフォルダーと同じ階層に置く |
| DLC が出ない | 別ファイルの DLC は DLC Path の中のゲームと同名のフォルダー、ライセンスだけのものは licenses |
| コントローラーが反応しない | 公式によると Xbox コントローラーと DUALSHOCK はそのまま使える。ウィンドウが前面にないときは設定 → Input の「Enable Background Controller Input」をオン。割り当てはゲームごとなので、そのゲームの設定を確認 |
| パッチやチートを入れたら落ちる | すべてのパッチ・チート・MOD を外して再現するか確認。公式はそれらを使った状態の不具合をサポートしない |
| オンラインにつながらない | v0.20.0 から shadNet でオンライン。shadNet のサイトでアカウントを登録し、設定の Network で Enable shadNet をオンに。公式は互換性がまだかなり限られるとしている |
| Mac で落ちる | 一部は Rosetta 2 の変換の問題で、v0.20.0・v0.21.0 でまとめて修正された。最新版に更新するかプレリリース版を試す |
不具合を報告する前に
- すべてのパッチ・チート・MOD を外し、Launch with default settings で試します。
- 最新の安定版か最新のプレリリース版を使っているか確認します。
- ログ(Enable Logging)と Log Sync をオンのまま再現し、
shad_log.txtを用意します。 - 公式互換性リストでそのゲームを探し、同じ報告がないか確認します。公式 Discord でも相談できます。
プラットフォームごとの問題は Windows 版の手順、Mac での使い方、Steam Deck / Linux での導入 へ。Bloodborne の詳しい状況は Bloodborne のページ にあります。
よくある質問
shadPS4 でゲームを起動するとすぐ落ちます。どうすれば?
shad_log.txt の末尾にある Critical のエラーを見ます。よくある原因は順に、Visual C++ 2022 ランタイムがない、GPU ドライバーが古い(すべての GPU を更新)、CPU が AVX2 非対応、GPU が Vulkan 1.3 非対応、ゲームフォルダーが不完全、そもそもそのゲームがまだ動かない、です。公式互換性リストでそのゲームの状況を確認し、最新のプレリリース版も試してください。
「Vulkan 1.3 is required, but only 1.2 is supported by device」と出ます。
shadPS4 が選んだ GPU かそのドライバーが Vulkan 1.2 までしか対応していません。まず GPU メーカーの公式サイトでドライバーを更新し、GPU が 2 つあるノートは設定の Graphics Device で単体 GPU を選びます。ドライバーが最新でも出るなら、その GPU は古すぎて shadPS4 では使えません。
新しい場所に入るたびにカクつくのはなぜですか?
シェーダーの初回コンパイルが原因です。設定の Experimental タブで Enable Shader Cache(初期値オフ)をオンにすると、コンパイル済みのシェーダーが保存され、同じ場面ではカクつかなくなります。Digital Foundry の Bloodborne のテストでは、キャッシュなしだと新しいエリアや初めて敵を攻撃したときに 120ms 以上の引っかかりがありました。
shadPS4 で 4K や 60fps にするには?
全体の解像度倍率はありません。ゲームを右クリック → Cheats / Patches → パッチのリポジトリを選んで Download Patches を押し、そのゲームの解像度・FPS パッチにチェックを入れます。1080p を超える場合、Digital Foundry はゲーム専用設定で追加の DRAM 割り当てを 6000MB にするよう勧めています。FPS 解除には delta time 対応のパッチを使わないとゲームの速度が狂います。
高解像度パッチでテクスチャが読み込まれず、画面が崩れます。
ゲームが PS4 のメモリ上限のまま動いているためです。Digital Foundry は、ゲーム専用設定で Additional DMem Allocation を 6000MB 追加し、Vblank Frequency を 9999Hz にしています。Vblank の変更には副作用があり(公式もゲームの速度が変わったり動かなくなったりすると注意)、必要なゲームだけで変えてください。
ログの「No HLE available for ... module」とは?
ゲームが要求したシステムモジュールについて、shadPS4 が sys_modules フォルダーに .sprx を見つけられず、独自の実装もないという意味です。ゲームが止まる原因になります。該当する .sprx をユーザーフォルダーの sys_modules(そのゲームだけなら sys_modules/<タイトル ID>/)に置いてから試してください。
アップデートや DLC を入れたのに反映されません。
アップデートのフォルダー名は CUSAxxxxx-patch(または CUSAxxxxx-UPDATE)で、ゲームフォルダーと同じ階層に置きます。反映されると一覧のバージョン表示が変わります。別ファイルの DLC は設定の DLC Path の中に、ゲームフォルダーと同じ名前のサブフォルダーを作って入れます。ライセンスだけの DLC はユーザーフォルダーの licenses に入れます。
Bloodborne で FPS を解除したら走りが滑るようになりました。
Digital Foundry によると、shadPS4 の Bloodborne は 120fps を超えると走りがゆっくり滑るような動きになります。FPS の上限を 120 以下にすれば起きません。
出典
- shadPS4 公式:互換性リスト
- shadPS4 公式ブログ:v0.20.0(shadNet のオンライン、2026-10-13)
- shadNet(shadPS4 のオンラインサービス)
- Digital Foundry: Bloodborne PC Emulation Can Now Exceed 4K at 60FPS(2026-01-17)
- Digital Foundry: ROG Xbox Ally X Runs Emulated Bloodborne Faster Than PS4 and PS5(2026-01-17)
- Wikipedia: shadPS4(Readbacks と Bloodborne の頂点が飛び散る不具合)