リリース
Switch 2 のゲームが Android でネイティブ動作 Banana Native で『ドンキーコング バナンザ』52〜58fps(エミュではありません)
ポイント
- Banana Native は11月3日に v0.1.0、11月4日に v0.1.1(UTC)を公開。Switch 2 のゲームを Android でネイティブに動かす初めてのプロジェクトで、エミュではありません。
- moceure による nxnative のコミュニティ製 Android 移植で、nxnative 公式・nx2android・Eden とは無関係。作者はコードの大半を AI コーディングアシスタントが書いたとしています。
- 開発者が Snapdragon 8 Elite Gen 5・16GB の1台で確認:『ドンキーコング バナンザ』は動作、1080p の性能モードで52〜58fps。『マリオカート ワールド』はレースに入れるが表示の問題あり。
- Android 13 以降、Snapdragon(Adreno)、メモリ12GB以上が条件。自分のゲームフォルダーか .nup を使い、キーもファームウェアも不要。NSP・XCI は使えません。
- ゲームごとに最初に1回準備が必要:Mac を使えば10〜15分、スマホだけなら約1時間。AndroGaming が11月4日に報じました。
はい、Switch 2 のゲームが Android スマホでネイティブに動くようになりました。2026年11月5日(日本時間の午後)時点で、開発者 moceure による nxnative のコミュニティ製 Android 移植 Banana Native では、ドンキーコング バナンザ がスマホの性能モードで1080p・52〜58fps、マリオカート ワールド もレースに入れますが表示の問題が多めです。どちらも開発者が1台のスマホ(Snapdragon 8 Elite Gen 5・メモリ16GB)で確かめた自己申告の結果です。v0.1.0 は11月3日、v0.1.1 は11月4日(UTC)に公開されました。nxnative と同じくエミュではなく、ゲームのコードをスマホの CPU で直接動かすしくみです。
Banana Native とは
- しくみ:ゲーム自身の ARM64 コードをスマホの CPU で直接実行し、小さなホストプログラムがゲームのシステムコールに応えます。NVN の描画(Switch 2 の task / mesh シェーダーを含む)は Vulkan で作り直し、シェーダーは Ryujinx のシェーダー変換器で事前に SPIR-V へ変換します。
- うたい文句:README には「私の知る限り、Switch 2 のゲームが Android でネイティブに動いたのはこれが初めて」とあります。
- 作者:moceure。以前は Switch 2 のゲームをエミュレートする Android 版の Eden 非公式フォーク Eden SX2A を作っており、11月2日に開発終了としました。11月4日には Eden SX2A の案内が Banana Native を指す内容に変わっています。
- 無関係なもの:README には任天堂・nxnative・Eden とは無関係で、「nxnative から移植した独自のコードで、nx2android のフォークではない」とあります。作者はコードの大半を AI コーディングアシスタント(Claude)が書き、手作業でテストしたとも書いています。
- 11月5日時点で GitHub のスターは約240。
バージョン
| バージョン | 公開(UTC) | 内容 |
|---|---|---|
| 0.1.0 | 11月3日 23:10 | 最初のリリース |
| 0.1.1 | 11月4日 23:59 | .nup ファイルに対応。ES-DE・Daijisho・Pegasus などのフロントエンドから直接起動可能に。マリオカート ワールドをスマホ上で準備できるように。メモリを約1GB節約。シェーダーの差分更新 |
動作結果(開発者の自己申告、スマホ1台)
| ソフト | 版 | 状況 | フレームレート |
|---|---|---|---|
| ドンキーコング バナンザ | update 458752 | 動作。一部の洞窟の戦闘でテクスチャに問題あり | 1080p で通常約30fps、スマホの性能モードで52〜58fps。ネイティブ 2880x1620 の性能モードで約30fps。Turnip ドライバーでは17〜32fps |
| マリオカート ワールド | 1.8.0 | 開発中:ゲームに入って走れるが表示に問題あり。木がちらつき、地面のテクスチャがときどき抜け、レース後にキャラ選択へ戻ると3Dの場面が真っ黒に。スマホ標準のドライバーでは黒い点がちらつき、Turnip では出ない | 未計測 |
数字はすべて Snapdragon 8 Elite Gen 5・メモリ16GBのスマホ1台のもので、第三者の検証はまだありません。
必要なもの
- スマホ:Android 13 以降、Snapdragon(Adreno GPU)、メモリ12GB以上。作者は冷却ファンの使用をすすめています。
- ゲームファイル:自分の Switch 2 のゲームフォルダー(base・updates・dlc)、v0.1.1 からは .nup ファイルも可。キーもファームウェアも使いません。NSP と XCI は使えません。
- ゲームごとに最初に1回準備:Mac を使えば10〜15分、スマホだけなら約1時間。v0.1.1 からはマリオカート ワールドをスマホで約16〜30分で準備できます。
- 任意のフレーム補間:自分の Lossless Scaling に入っている Lossless.dll ファイルを読み込んで使います。
報道
AndroGaming は11月4日、「Banana Native gets Mario Kart World running on Android, just about」という見出しで取り上げ、「特定の版の Switch 2 ソフト2本が Android でゲームプレイまで進むが、『移植済み』と呼ぶにはまだ早い」と伝えています。
nx2android・Eden との違い
| Banana Native | nx2android | Eden SX2A | Eden(Android) | |
|---|---|---|---|---|
| 方式 | nxnative のネイティブ移植 | nxnative のネイティブ移植 | エミュレート(Eden 非公式フォーク) | エミュレート |
| ゲーム | Switch 2:バナンザは動作、マリオカート ワールドは開発中 | Switch 1:README に27本。Switch 2 は未マージのバナンザ対応プルリクエストだけ | Switch 2。v0.3.0 の自己申告でバナンザ約10fps | Switch 1 |
| 状況 | v0.1.1(11月4日) | v0.2.0(10月31日) | 11月2日が最終版、開発終了 | 公式リリース |
nx2android と Banana Native はどちらも nxnative から生まれましたが、別の人が作る別々のプロジェクトで、どちらも nxnative 公式の管理ではありません。nxnative 公式の Switch 2 対応は、今も検証が Mac だけです。
プレイヤーにとっての意味
メモリ12GB以上の新しめの Snapdragon スマホと、自分の『ドンキーコング バナンザ』があれば、Banana Native は Android でそれをネイティブに動かす初めての手段です。ただし開発者1人がスマホ1台で確かめた結果で、対応は2本だけ、プロジェクトも公開から数日しかたっていません。Mac での公式ルートは nxnative の Switch 2 対応、Android で Switch 1 のゲームを遊ぶなら Android 導入ガイド、全体の状況は Switch 2 エミュの現状 と Android のページ にまとめています。
よくある質問
Banana Native とは何ですか?
開発者 moceure による nxnative のコミュニティ製 Android 移植です。Switch 2 のゲームを Android スマホでネイティブに動かします。ゲーム自身の ARM64 コードをスマホの CPU で直接実行し、描画は Vulkan で作り直します。2026年11月3日に v0.1.0、11月4日に v0.1.1(UTC)が公開されました。
Banana Native は Android 用の Switch 2 エミュですか?
違います。Mac の nxnative と同じく、本体をエミュレートせずゲームをネイティブのプログラムに作り替えます。小さなホストプログラムがゲームのシステムコールに応え、シェーダーは事前に SPIR-V へ変換されます。これまで Android にあった Switch 2 エミュ(Eden SX2A など)はエミュレート方式です。
Banana Native で動く Switch 2 のゲームは?
2026年11月5日時点で2本です。開発者は『ドンキーコング バナンザ』(update 458752)を動作するとしており、スマホの性能モードで1080p・52〜58fps。『マリオカート ワールド』1.8.0 は開発中で、レースに入って走れますが、木がちらつき、地面のテクスチャが一部抜けます。どちらも1台のスマホでの結果です。
Banana Native に必要なスマホのスペックは?
Android 13 以降、Adreno GPU を積んだ Snapdragon、メモリ12GB以上です。作者は冷却ファンの使用をすすめています。公開されている結果はすべて Snapdragon 8 Elite Gen 5・メモリ16GBの1台のものです。
Banana Native に prod.keys やファームウェアは必要ですか?
不要です。自分の Switch 2 のゲームフォルダー(本体・更新データ・DLC)からビルドし、v0.1.1 からは .nup ファイルも使えます。NSP と XCI は使えません。ゲームごとに最初に1回準備が必要で、Mac を使えば約10〜15分、スマホだけなら約1時間かかります。
Banana Native は nxnative 公式や nx2android が作ったものですか?
どちらでもありません。README には任天堂・nxnative・Eden とは無関係で、nxnative から移植した独自のコードであり nx2android のフォークではないと書かれています。作者はコードの大半を AI コーディングアシスタントが書き、手作業でテストしたとも明記しています。