進捗
ブラボが Android に 非公式移植「Bloodborne-Android」が Snapdragon 携帯機で34fps、bbport と shadPS4 のレンダラーがベース
ポイント
- 2026年10月中旬、開発者 ducvd89 氏が GitHub で Bloodborne-Android を公開。PS4 版ブラッドボーン(1.09)を Snapdragon(Adreno GPU)の Android 端末に移植したものです。
- PC のネイティブ Linux 移植 bbport がベース。AndroGaming によると、FEXCore がゲームの x86-64 コードを ARM64 に変換し、shadPS4 由来のレンダラーが描画を Vulkan に変換します。
- AYN Thor(Snapdragon 8 Gen 2)では、詳細度を下げ一部エフェクトを切った状態で、中央ヤーナム約34〜35fps(フレーム生成なし)。OPPO Find N5(Snapdragon 8 Elite)でもテスト済み。
- 標準は752×424で描画し FSR 3.1 で720pに拡大。タッチ操作、外部コントローラー、MOD、Lossless Scaling のフレーム生成に対応しています。
- Android 9以上、4KB メモリページ、Adreno GPU、自分のゲームデータが必要。最後まで遊べるかは未確認です。
2026年10月中旬、開発者の ducvd89 氏が GitHub で非公式移植「Bloodborne-Android」を公開しました。PS4 版ブラッドボーン(1.09)を Qualcomm Snapdragon の Android 端末で動かすもので、PC 向けのネイティブ Linux 移植 bbport をもとにしています。Snapdragon 8 Gen 2 を積む携帯機 AYN Thor では、詳細度を下げ一部のエフェクトを切った状態で、中央ヤーナムが約34〜35fps(フレーム生成なし)。Snapdragon 8 Elite の OPPO Find N5 でもテストされています。最後まで遊べるかは、開発者もまだ確認していません。
どうやって動いているのか
PC の bbport が「ネイティブ」で動くのは、PS4 も PC も x86-64 だからです。スマホは ARM なので、もう1段階必要になります。AndroGaming による10月中旬の版の解説は次のとおりです。
- CPU:FEXCore がブラボの x86-64 の機械語を、実行中に ARM64 の命令へ変換
- 描画:bloodborne_pc(bbport)の、shadPS4 から派生したレンダラーが描画コマンドとシェーダーを Vulkan に変換
- システムライブラリ:PS4 のシステムコールはネイティブの代替ライブラリが処理
開発者は「エミュではなく移植」と呼んでいますが、AndroGaming は、Android の UI、ランタイム、レンダラーは ARM64 ネイティブでも、ゲームのコードは変換が必要なので「エミュレートしているようで、そうでもない」と評しています。
10月末時点でもプロジェクトはほぼ毎日更新されていて、その後のベータ版では仕組みが大きく変わりました(プロジェクトの説明によると、実行時の変換をやめ、ゲームのコードを事前に ARM64 へ変換する方式に)。この記事の性能の数字は10月中旬の報道にもとづいています。
性能と画質
| 項目 | 10月中旬の状況 |
|---|---|
| テスト端末 | AYN Thor(Snapdragon 8 Gen 2)、OPPO Find N5(Snapdragon 8 Elite) |
| フレームレート | AYN Thor の中央ヤーナムで約34〜35fps(以前は約30)、フレーム生成なし |
| 標準の描画解像度 | 752×424、FSR 3.1 で1280×720に拡大 |
| 画質 | モデル詳細度は最低、重いエフェクトをいくつかオフ |
| フレーム生成 | Lossless Scaling(Steam 版を別途購入)、表示フレームが増えるだけ |
VGTimes はテスト端末を AYN Odin 2 と書いていますが、開発者やほかのメディアは AYN Thor としているので、この記事は Thor としています。
機能
- 画面のタッチ操作、外部コントローラー
- MOD 対応
- セーブのバックアップ
- Lossless Scaling のフレーム生成(別売り)
AndroGaming によると、10月14日の0.8.4でゲームのインストールの問題を修正し、それまでの版で性能、タッチ操作、セーブのバックアップを改善しています。
動作条件
- Qualcomm Snapdragon、Adreno GPU
- Android 9以上、4KB メモリページ
- メモリは多いほどよく、テスト機はどれも16GB(最低条件としては未確定)
- 1.09に更新した自分のブラッドボーンのゲームデータと、改造していない元の eboot.bin。ゲームファイルは含まれていません
プレイヤーにとっての意味
Snapdragon 8 Gen 2 以上の Android 携帯機やスマホを持っていれば、ブラボはもう動きます。ただし今は720p・30fps台・画質を落とした状態で、技術デモに近く、最後まで遊べるかもわかりません。しっかり遊ぶなら、PC の bbport や shadPS4 のほうが成熟しています。この移植の現状は Bloodborne-Android のページ、Android で遊べる PS のゲーム全体は Android のページ、プラットフォームごとの比較は ブラッドボーンのページ へ。
よくある質問
ブラボはスマホで遊べますか?
動きますが、まだ実験段階です。非公式移植の Bloodborne-Android は、Snapdragon 8 Gen 2 の AYN Thor で720p出力・画質を下げて約34〜35fps。開発者は最後まで遊べるかを確認していません。ソニーの公式スマホ版はありません。
どのスマホで動きますか?
Qualcomm Snapdragon(Adreno GPU)、Android 9以上、4KB メモリページの端末です。テスト機はメモリ16GBですが、最低条件として確定したものではありません。Adreno 以外の GPU の端末(MediaTek の多くや Samsung の Exynos 機など)は対象外です。
エミュレーターなのですか?
開発者は「エミュではなく移植」としています。PS4 のハードや OS はエミュレートせず、システムライブラリはネイティブの代替品です。ただ AndroGaming によると、10月中旬の版ではゲーム自身の x86-64 コードは FEXCore で ARM64 に実行時変換されていて、「エミュレートしているようで、そうでもない」ものです。
PC の bbport との関係は?
Bloodborne-Android はネイティブ Linux 移植 bbport をもとに作られ、描画は bbport の shadPS4 由来のレンダラーを使っています。PS4 と PC はどちらも x86-64 ですが、スマホは ARM なので、ゲームのコードを ARM64 にする工程が1つ増えます。
フレーム生成は追加でお金がかかりますか?
はい。Lossless Scaling のフレーム生成には Steam 版 Lossless Scaling を別に購入する必要があります。表示されるフレームが増えるだけでゲーム自体のフレームレートは変わらず、画面の乱れが出ることもあります。
出典
- AndroGaming:Bloodborne on Android uses FEX and shadPS4 technology(2026-10-14)
- iXBT.games:Sony never released Bloodborne on PC, but enthusiasts have already ported it to Android(2026-10-14)
- VGTimes:Unofficial Bloodborne Port Released for Android(2026-10-14)
- VGTimes:Bloodborne Runs Natively on Linux in Experimental bbport(2026-10-05)